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パワーキャッチフェンス工法(PCF工法)

対応能力 落石 500kJ
積雪
崩壊土砂
設置位置 擁壁上 
道路脇 
斜面中腹
主要用途 落石防護

工法概要

最大500kJの落石に対応した
低コスト追求の高機能フェンス。

PCF工法(パワーキャッチフェンス工法)は、HRF工法の小規模タイプであり、高耐力・高靱性の支柱、エネルギー吸収機構の要である緩衝金具(ST装置)、落石衝突時にワイヤロープの間隔を保つ間隔材、ワイヤロープ、金網で構成した最大500kJの落石エネルギーに対応可能な高エネルギー吸収型落石防護柵です。

主要部材

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TYPE 250kJ 310kJ 400kJ 500kJ
支柱断面
支柱規格
〔内部補強材〕
φ165.2-t7.1
〔PL6.0mm-1枚+D19×8本〕
φ216.3-t8.2
〔PL9.0mm-1枚+D22×8本〕
金網 4.0φ×50×50 4.0φ×50×50 4.0φ×50×50 4.0φ×50×50
ワイヤロープ 3×7 G/O 16φ 3×7 G/O 16φ 3×7 G/O 16φ 3×7 G/O 16φ
緩衝金具 ST-16
(金具1個)
ST-16
(金具2個)
ST-16
(金具1個)
ST-16
(金具2個)

実規模実証実験(落石)

性能照査落錘衝撃載荷実験/国⽴⼤学法⼈⾦沢⼤学名誉教授 前川幸次先生 監修
落石対策便覧に準拠した実規模実証実験により落石防護性能を検証
実験概要

「落石対策便覧」記載の「実験による性能検証法」に準拠した実規模実証実験を行い、各タイプにおける落石防護性能を検証しています。

重錘衝突方法 鉛直落下式
供試体寸法 支柱間隔 5.0 m
スパン数 3スパン(支柱本数4本)
衝突速度 25m / s(重錘落下高32.0 m以上)
載荷位置 水平位置 スパン中央
垂直位置 柵高の2/3(地表面より2.67 m)

※実験は実斜面の地盤上に支柱を打設し供試体を構築しています。

実験No. 1 2 3 4
質量m (ton) 0.8 1.0 1.3 1.6
一辺の寸法L (m) 0.760 0.840 0.900 0.960
体積V (㎥) 0.311 0.420 0.516 0.627
密度Y(kg/㎥) 2,572 2,381 2,519 2,552
実験結果を見る

全タイプで適用可能エネルギー以上の
落石防護性能を確認。

実験の結果、全タイプにおいて、阻止面から抜け出すことなく重錘を捕捉し、適用可能エネルギー以上の防護性能と落石防護柵の機能について確認することができました。

実験No.4 重錘質量/1.6t

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実 験
No.
重錘質量
m(t)
落下高
H(m)
実験結果
衝突速度
V(m/s)
衝突エネルギー
E(kJ)
最大変位量
Δmax( m )
重錘入射
角度(度)
捕捉結果
1 0.8 32.0 25.0 250.9 2.254 90 捕捉
2 1.0 32.0 25.0 313.6 3.495 90
3 1.3 32.0 25.0 407.7 2.720 90
4 1.6 32.0 25.0 501.8 2.877 90
性能照査結果(全タイプ共通)
構成部材 再使用性・修復性 性能水準
阻止面 変形した金網、分散維持装置・間隔材は交換が必要 性能2
支柱 変形した支柱は交換が必要 性能2
ワイヤロープ 伸び、摩耗した各部ロープは交換が必要 性能2
基礎・アンカー 一部基礎地盤の剥離が見られたものの、基礎根入れ部は損傷もないことから、変形していない支柱については再使用可能 性能1
緩衝装置 スリップした緩衝装置は交換が必要 性能2
その他 損傷した結合コイル等の副部材は交換が必要 性能2
全体 損傷した部材や緩衝装置の交換によって修復可能 性能2
要求性能を満たす落石エネルギー(タイプ別)
性能水準 要求性能を満たす落石エネルギー(kJ)
性能2 250kJタイプ:250.9kJ 
310kJタイプ:313.6kJ 
400kJタイプ:407.7kJ 
500kJタイプ:501.8kJ
実験動画
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