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パイルロックフェンス-Plus工法杭式落石防護柵
- 国土交通省NETIS登録No.CB-170016-A
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対応能力 落石 210kJ 積雪 △ 崩壊土砂 - 設置位置 道路脇 斜面中腹 主要用途 落石防護
工法概要
- 支柱の静的曲げ試験
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三重鋼管構造の杭式防護柵
支柱は地中杭部と一体構造とした三重鋼管合成杭(外側鋼管径φ165.2mm)を採用しており、衝撃に対して強い曲げ耐力を有しています。
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実験による性能確認
支柱の静的載荷試験、実構造体での実規模実証実験による性能確認を行っており、最大210kJまでの落石エネルギーに対する防護性能を確認しています。
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- 鉛直落下式による実規模実証実験
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脆弱地盤への対応
外側鋼管で孔壁を保護しながら削孔(最大削孔径φ216mm)ができるため、孔壁が自立しない地盤でも施工が可能となっています。
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最小限の用地で施工が可能
杭基礎構造であるため、用地と樹木伐採が最小限に抑えられ、掘削やコンクリート工事が不要な、環境負荷低減・工期短縮型工法です。
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狭隘地での部材搬入が容易
支柱を構成する三重鋼管は、設置位置で組み立てるため、狭隘地など搬入条件が厳しい現場においても、部材搬入による施工の制限を最小限に抑えることが可能です。
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構造
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コンクリート基礎が不要。
最小の用地で施工可能な杭式落石防護柵PRF-Plus工法は、専用部材である支柱・支柱キャップ・サポートロープおよび、エネルギー吸収性能に優れた高強度金網・緩衝金具・ストッパー・間隔保持材と、一般的な汎用部材であるワイヤロープをバランスよく組み合わせた構造となっています。
主要部材
落石エネルギーに応じて2タイプに分かれており、支柱、金網の仕様が異なります。
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TYPE | 100kJ | 210kJ |
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支柱 |
[内側鋼管] φ114.3×t3.5mm |
[内側鋼管] φ101.6×t8.1mm |
金網 |
高強度金網 3.2φ×50×50 |
高強度金網 4.0φ×50×50 |
ワイヤロープ(共通) | 3×7 G/O 16φ | |
緩衝金具(共通) φ16用 |
実規模実証実験(落石)
性能照査落錘衝撃載荷実験/国⽴⼤学法⼈⾦沢⼤学名誉教授 前川幸次先生 監修
実験概要
「落石対策便覧」記載の「実験による性能検証法」に準拠した実規模実証実験を行い、最大200kJの落石に対する防護性能を検証しています。
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重錘衝突方法 鉛直落下式 供試体寸法 支柱間隔 5.0 m スパン数 3スパン(支柱本数4本) 衝突速度 25m / s(重錘落下高32.0 m以上) 載荷位置 水平位置 スパン中央 垂直位置 柵高の2/3(地表面より2.0 m) 実験は実斜面の地盤上に支柱を打設し供試体を構築しています。
質量m (ton) 0.35 0.70 一辺の寸法L (m) 0.580 0.740 体積V (㎥) 0.138 0.287 密度Y(kg/㎥) 2,536 2,439
全タイプで適用可能エネルギー以上の
落石防護性能を確認。
実験の結果、全タイプにおいて、阻止面から抜け出すことなく重錘を捕捉し、適用可能エネルギー以上の防護性能と落石防護柵の機能について確認することができました。
- TYPE-100kJ
- TYPE-210kJ
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供試体TYPE | 重錘質量 m(t) |
落下高 H(m) |
実験結果 | ||||
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衝突速度 V(m/s) |
衝突エネルギー E(kJ) |
最大変位量 Δmax( m ) |
重錘入射 角度(度) |
捕捉結果 | |||
TYPE-100KJ | 0.35 | 32.0 | 25.0 | 109.8 | 2.482 | 90 | 捕捉 |
TYPE-210KJ | 0.70 | 32.0 | 25.0 | 219.5 | 3.047 | 90 |
性能照査結果(全タイプ共通)
構成部材 | 再使用性・修復性 | 性能水準 |
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阻止面 | 変形した金網・間隔保持材は交換が必要 | 性能2 |
支柱 | 変形した支柱は交換が必要 | 性能1 |
ワイヤロープ | 損傷したロープは交換が必要 | 性能2 |
基礎・アンカー | 軽微な損傷であり、力学特性に大きな影響はない | 性能1 |
緩衝装置 | スリップした緩衝装置は交換が必要 | 性能2 |
その他 | 損傷した結合コイル等の副部材は交換が必要 | 性能2 |
全体 | 損傷した部材、緩衝装置の交換によって修復可能 | 性能2 |
要求性能を満たす落石エネルギー(タイプ別)
性能水準 | 要求性能を満たす落石エネルギー(kJ) |
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性能2 | TYPE-100kJ:109.8kJ TYPE-210kJ:219.5kJ |
適用範囲
落石径(φ)と落下高さ( H )から算出される落石エネルギー( E )と、パイルロックフェンス-Plusの適用範囲。